ご近所ライバル企業の求人展開をどう読むか|近郊企業に勝つ採用戦略

こんにちは、採用マーケ担当Mです。
「求人を出してもなかなか応募が集まらない…」
「近隣エリアの同一業種企業がどんな採用をしているのか知りたい」
そんな声を、岡山県内の企業様からよくお聞きします。

マーケ担当
Mさん
この記事は以下のような人におすすめ
- 応募数を増やしたい中小企業の採用担当者
- 自社の求人を客観的に把握したい経営者
- Web採用を強化したい広報・マーケ担当者
この記事では、岡山県で採用を強化したい企業向けに、「近郊戦略の考え方」と「ライバル企業の求人展開の見方」をわかりやすく整理していきます。
御社の採用戦略において小さなヒントを提供できるかもしれません。
それでは皆様、よろしくお願いします。
目次
岡山県は採用が難しいエリア

まず知っておきたいのは、岡山県内はどのエリアも“人の取り合い状態”になっているということです。
帝国データバンクによると、2025年2月の段階で有効求人倍率が1.46倍となり「全国5番目に高かった」と報じられています。
「有効求人倍率1.46倍」「人材の維持・確保が大きな経営課題」など。
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20250425-employment2025-okayama/?utm_source=chatgpt.com
市町村別に見れば、多くの人口が集中する岡山市・倉敷市エリアにおいて、人口が多いぶん、サービス業・物流・製造業などの求人も一気に集中します。
その結果、求職者1人に対して多くの企業が手を挙げているような状況が当たり前になっています。
一方で、総社・笠岡・玉野などの周辺エリアでは、
「岡山・倉敷まで通うべきか?」「やっぱり家から近いほうが良いか?」
といった “距離・通勤・給与のバランス” がシビアに判断されやすいのが特徴です。
また、津山市は、人口減少が原因となり、母数となる「働き手候補の数」が年々減っています。
津山市の都市計画課の資料で、少子化+若者(進学・就職)による市外流出により 「人口減少が著しい」 と明記
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20250425-employment2025-okayama/?utm_source=chatgpt.com
つまり今の岡山県は、
① エリアの中での取り合い + ② エリアをまたいだ取り合い
が同時に起きている状態なんですね。
となると、自社近郊エリアでの“ご近所採用戦略”と、近郊エリアも視野に入れた“広域の採用戦略”が必要となってきます。
そこで今回は、“ご近所採用戦略”に絞って戦略を考えていこうと思います。
まず、ライバル企業がどのように求人を展開しているかを冷静に観察するところからスタートしてみましょう。

岡山県は全国的に見ても採用市場が厳しいエリア。
当社のデータでも他県と比較して一社あたりの応募者が少なめなんです。
ライバル企業の求人展開を調査するチェックポイント

「求人が来ない」と感じたとき、多くの企業は自社の条件だけを見直しがちです。
なんとなく
「給料が安すぎるかな…」「休みが少なすぎるかな…」
とざっくり雇用条件を整えようとします。
ですが、その前に大切なのが、「ライバル企業がどのように求人展開をしているか」を把握することです。
ここでは、近郊エリアのライバル企業を調べるうえで、最低限チェックしたいポイントを整理します。
どの求人媒体・採用チャネルを使っているか
まずは、ライバル企業がどこで募集をかけているかを確認します。
露出先をどのように選定しているか把握することで、戦略を考えていく必要があるからです。
Indeedなどの求人検索エンジンで露出(表示される位置)をチェック
まずは、どれくらい目立つ位置に出ているか を確認してみましょう。
- 検索して1ページ目に出てくる?
- そもそも検索に引っかかっている?
- ライバルは「スポンサー(有料)」で上に出してる?
このあたりを見るだけで、
「ライバルは本気で応募を取りに来てるな」
「この会社は無料掲載で様子見っぽいな」
など、なんとなく戦略が見えてきます。

ライバル企業の広告への積極性を見て、予算で勝負できるかどうか考えます。
有料プランか、無料プランか
Indeedをはじめとした求人検索エンジンは 有料だと上位表示されやすい 仕組みになっています。
つまり、ライバル企業が有料掲載をしていれば、無料で掲載しているあなたは “後ろの方に押し出されてしまう” 可能性も。
- スポンサー広告になっているか
- 「スポンサー」と表示されている回数は?
- ライバルはどれくらい力を入れているか
ここを見ておくと、今後の予算配分も決めやすくなります。
募集している「職種の数」
ライバル企業がどれくらいの職種で募集しているかも大事です。
- 1つの職種に注力している会社
- 3〜5職種を一気に募集している会社
- ドライバー・倉庫・事務など幅広く出している会社
「職種をたくさん出している企業=応募母数を広げにきている」ので、あなたの求人が埋もれやすくなることもあります。

募集職種が一つしかない場合は、職種がおおざっぱな募集になっていないかチェックしましょう。
可能であれば職種の細分化を行いましょう!
関連記事はこちらにあります。→応募が来ない求人の共通点|中小企業が陥りやすい落とし穴と改善策
総合求人サイトへの掲載
ネットでの求人露出は2025年現在でIndeedの一人勝ち状態です。
そんななかでも、他求人媒体へ広告出稿を行う企業は、予算に余裕があり、様々な求人方法を試すだけの余裕があるということです。
たしかに、広告は出せば出すだけ露出は増えるため、多くの媒体に情報掲載するのは間違っていません。
ただ、求人広告を多く出すためには、お金もそれなりに必要になってきます。
それだけ予算を使っても“人を採る”という意気込みや覚悟を見ることができます。
なかには「付き合いでなんとなく…」といった企業もありますが…。
自社採用サイトの充実度
まずは、採用サイトが“生きているか”どうか を見ましょう。
- お知らせやブログは最近も更新されている?
- 募集職種が古いまま放置されていない?
- 写真やデザインが数年前の情報で止まっていない?
更新が止まっているということは、採用に注力できていない可能性があります。
逆に、こまめに更新されている企業は、採用の重要性を理解している手強いライバルと思って良いでしょう。
専属のスタッフが常駐しており、情報発信を続けているなら超・強敵です。
また、その採用サイトから会社の雰囲気が伝わってくるかどうかもチェックポイントです。
- よくある形式的なサイト?
- あきらかに在籍していないキレイすぎるスタッフが載ってる
- デザインなどの見栄えだけを意識してる?
見栄だけの採用サイトでは求職者との距離が縮まらないのは当たり前です。
かといって、デザインが素人っぽすぎるのも問題で、
「この会社イケてないな…」って思っちゃいますよね。
弊社のスタンスとしては
「デザイン4割:内容6割」くらいで良いのではと思っています。
要は、採用サイトを見ることで、人材獲得に対する“熱”がどのくらいあるのかを図ることができるんです。
社内にウェブ担当がいない企業様へ
弊社(株式会社内田プランニング)では人材獲得のプロモーションを得意分野としています。
私たちのサービスをご利用いただいた企業様には、厳しさを増す岡山の人材獲得競争をぜひ勝ち抜いていただきたいと考えています。
岡山の中小企業にとって、人材の確保はこれからますます大きな課題になります。
ただ、多くの企業にとって「プロモーションが必要だけど時間と人がない!」という現状も重々承知しています。
だからこそ、私たちはお客様と一緒に「応募が集まる仕組みづくり」に取り組み、人材獲得競争を一歩リードできるように全力でサポートしたいと考えています。
「求人が集まらない…」と悩む前に、自社の魅力をしっかり伝えていける採用の形を一緒に作っていきましょう。
人材獲得でお困りの方。ぜひ一度ご相談ください!
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Instagram、TikTokなどのSNS運用
SNSは、求人票では伝わらない“会社の温度感”を見せられる最強ツールです。
“どんな人たちが働いているのか”“どんな空気感なのか” をリアルに伝えることができます。
チェックポイントを整理します。
- 職場の写真・動画はある?
- メンバーの素の表情が出てる?
- 安全に配慮しつつ、リアルな仕事内容を載せてる?
「その会社で働く姿」がイメージできる投稿をしている企業は、SNSの特性を理解している競合企業といえるでしょう。
さらにそこから自社サイトへの導線もしっかり確保している企業は、超優良企業と言っても過言ではありません。
SNSはゴールでなく誘導です。
そこを理解して、自社サイトへと誘導できる企業は、多くはありません。
近隣エリアに、そういった企業がある場合は、応募者を奪われる危機感を持ったほうが良いかもしれません。
条件面のチェック
なんだかんだと言っても重要なのが、条件の「見せ方」です。
ライバル企業の求人をチェックするときは、単に金額の比較をするだけでなく、
- 固定給+各種手当をどう説明しているか
- ボーナスや昇給の実績を書いているか
- 残業時間・休日数をどこまで具体的に開示しているか
を注意して見てみてください。
要は、具体性です。
ご近所エリアでは、「大きくは変わらない給与水準の中で、どれだけ安心して働けるか」が重要視される傾向があります。
自社の求人が、ライバルと比べて「情報量が少なくて不安」に見えていないか、一度見直してみることをおすすめします。
職場の雰囲気の伝え方
ライバル分析で大事なのは、「その会社で働くイメージが湧くかどうか」 です。
前述のとおり、採用サイトやSNSを通じで雰囲気を上手に伝えている会社は強力なライバルとなります。
- スタッフの写真や仕事風景
- 1日の流れ
- 社員インタビュー
たとえ給与や休日などの条件面ではライバルに負けていても、「うちは雰囲気だけは本当にいいんだよね!」 という会社はSNSが大きな武器になります。
日常の様子や社員さんの素の姿を少しずつ発信するだけで、求職者からの印象はグッと良くなります。
どんな職場か分かると、応募のハードルも一気に下がるものです。
だからこそ、雰囲気に自信がある企業ほど、SNSで“普段の姿”を見せることが効果的なんです。
職種特有の優先項目
“職種特有の求職者が最優先で気にするポイント”をどうやって発信しているかという部分を見てみましょう。
ドライバー職の場合
ドライバー求人のチェックポイントとして「実際の運行・待機・積み下ろしのリアル」 をしっかりと記載してあるかチェックしましょう。
例えば…
- 積み下ろしは手作業?フォーク?パレット?
- 1日の運行の流れ
- 配送エリア(地場?中距離?)
といったように、ドライバーならではの着眼点をチェックしていきます。
介護・福祉職の場合
介護職は職場の“雰囲気”を重視する傾向があります。
- 夜勤の頻度
- 体力的なきつさの有無
- どんなスタッフが働いているか
介護・福祉求人では、自分に合った職場かどうかを見極めようとしている求職者が多いです。
上記の例のように、職種特有のチェックポイントをライバル企業がどのように表現しているかをチェックします。
そのうえで、どの項目が最も自分たちが勝てるポイントなのかを考えましょう。
頭一つ抜け出ることができる要素があれば、求人原稿に存分にアピールしていくことで、どれも同じに見えていた求人から、自社の求人を目に留めてもらえるようになります。

経験者には刺さりやすい項目です。
他社と比較して、情報量不足になっていないか、しっかり確認しましょう。
ご近所エリアを見据えた採用マーケティング戦略

ここまで見てきたように、効果的な採用戦略は、岡山・倉敷・津山といった市町村ごとに「ライバル求人の動き」を踏まえたうえで考える必要があります。
勝ちポイントを見出そう!
たとえば…
- どこよりも休みが多い
- どこよりも社長がやさしい
- どこよりも残業が少ない
- 未経験でも本当に育ててもらえる環境がある
- 職場の雰囲気がとにかく明るい
など、企業ごとに必ず“勝ちポイント”があります。
こうした強みを遠慮せずに大きくアピールすると、同じような求人がずらっと並ぶ中でも 「この会社ちょっと気になるな」 と求職者の目に留まりやすくなります。
つまり、“自社の個性”を言語化して打ち出すことが、採用マーケティングの第一歩です。
条件面が平均的でも、見せ方次第で “選ばれる会社” になれるのが今の採用です。
勝ちポイントを遠慮せず発信を続けよう!
“勝ちポイント”を決めたら、一点突破で攻めるつもり情報発信を続けていきましょう。
採用のアピールポイントって、つい「あれも言いたい、これも伝えたい」と盛りだくさんになりがちです。
でも実は、それはどの会社も同じ。
みんな“良いところ”を一生懸命並べています。
だからこそ、求職者の目にしっかり留まるためには、あれこれ欲張るよりも、「ひとつの強みをグッと伸ばす」ほうが圧倒的に効果的。
- 休みが多い会社なら、休みの良さをとことん。
- 雰囲気が最高なら、その人間関係の良さを前面に。
- 残業が少ないなら、働きやすさをしっかり強調。
どれか一つでも“飛び抜けた魅力”があると、同じような求人が並ぶ中でも 「この会社、ちょっと違うな」 と強く印象に残ります。
ライバル企業に勝つためには、情報量の勝負ではなく “魅力の尖らせ方” で勝負するほうが効果的です。
さらに、SEOの観点からしても「エリア名+職種+会社の特徴」といったロングテールSEOを狙えるようになります。
例えば、ひとつの強みをブログで発信を続けると検索エンジンにも良い影響を与え、長い目で見ると企業サイトの資産化に繋がっていきます。
ロングテールSEOについては、『岡山の中小企業が人材確保で成功するためのポイントと解決策』でも紹介しているので、参考にしてみてください。
まとめ
岡山県内において、岡山市・倉敷市ではとくに、「同じエリアの企業との競争」が、津山・総社・玉野などでは「隣接エリアの企業との競争」が同時に起きている、なかなかシビアな状況です。
だからこそ、他社と同じことをしていては、なかなか求職者の目に留まりません。
採用を成功させるためは、まず ライバル企業をしっかり分析し、それを理解したうえで、「自社はどこで勝てるのか?」 を明確にして、そのポイントを思い切って尖らせることが重要です。
条件面で勝てない企業でも、雰囲気の良さ・社長の人柄・働きやすさ・残業の少なさなど、“他社より光る魅力” は必ずあります。
それを遠慮せず、しっかり伝えることで初めて、求人の中で存在感が出てきます。
結局のところ、採用は『自社の強みを磨き、それを継続して発信し続けた会社が勝つ』というシンプルな構造なんです。
情報発信はお任せください!
弊社(株式会社内田プランニング)では人材獲得のプロモーションを得意分野としています。
私たちのサービスをご利用いただいた企業様には、厳しさを増す岡山の人材獲得競争をぜひ勝ち抜いていただきたいと考えています。
岡山の中小企業にとって、人材の確保はこれからますます大きな課題になります。
ただ、多くの企業にとって「プロモーションが必要だけど時間と人がない!」という現状も重々承知しています。
だからこそ、私たちはお客様と一緒に「応募が集まる仕組みづくり」に取り組み、人材獲得競争を一歩リードできるように全力でサポートしたいと考えています。
「求人が集まらない…」と悩む前に、自社の魅力をしっかり伝えていける採用の形を一緒に作っていきましょう。
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